スナッチはケトルベルの動きの中でも、全身を最も効率よく鍛える動きです。しかし多くの回数をしたくても、腕が疲れてきてなかなか回数がこなせなくなってしまいます。
スナッチを多くの回数をするのにキーポイントとなるのは、パワーではなくテクニックです。このページでは、幾つかのテクニックを紹介しています。個人差がありますので、自分にとってやり易いフォームを見つけて、さらなるレベルアップを目指してください。
ケトルベルを振り上げる際に、腕を体に密着させ(腕をお腹に乗せるようにして)、ヒップドライブで腕を押し上げます。手が体から離れるまでは腕や肩の力を入れず、ヒップドライブだけの力でケトルベルを持った腕を押し上げます。こうすることで肩や腕の消耗を最小限に抑えることが出来ます。
1.ケトルベルが足の間にある間は腕を体に密着させます。
2.ヒップドライブで腕を押し上げます。ぎりぎりまで腕は体から離しません。
ケトルベルが振り下ろされた際に、膝が曲がった状態からヒップを後ろに突き出し一旦膝を伸ばしきります。その後、ケトルベルを振り上げる際に、再度膝を曲げてスナッチの動作に入ります。このように膝を一旦伸ばしきる動作を入れることで、ケトルベルを振り上げる強力なパワーが作り出され、腕や肩の負担が少なくなります。
1.ケトルベルが振り下ろされ膝が曲がったこの状態からヒップを後ろに引きます。
2.ヒップを引くと同時に膝を真っ直ぐに伸ばします。
3.次に勢いをつけて再度膝を曲げ、その後ヒップドライブでケトルベルを振り上げます。
4.通常のヒップドライブ以上に、楽にケトルベルを振り上げることができます。
ケトルベルが脚の間にある際に、手の平を内側に向けてケトルベルを振り上げると前腕とバイセップ(上腕二頭筋)に負担が多くかかります。逆に手の平を外側に向けてるとトライセップ(上腕三頭筋)と肩に負担が多くかかります。そのためスナッチを連続して行う際に、途中で振り上げる前の手の平方向を変えることで、腕や肩の負担が軽減されます。
※手の平を外側に向けた場合、肩が内側に入りすぎると腰を痛める原因になるので注意が必要です。
手の平を内側に向けてケトルベルを振り上げると前腕とバイセップ(上腕二頭筋)に負担が多くかかります。
逆に手の平を外側に向けてるとトライセップ(上腕三頭筋)と肩に負担が多くかかります。
ケトルベルを振り上げる際に、ケトルベルを持った側の足のかかとを浮かし、つま先に力を入れることで、ケトルベルの振る上げに力がよく入ります。
スナッチの際にケトルベルを下ろすのにも結構な力が腕や手に必要です。ケトルベルを下ろす際には、手の平を後ろ向きにひっくり返し、膝を曲げながら上体を引き下げて、ケトルベルを頭上から肩あたりまでに下ろします。こうすることで、腕や手への負担が軽減され、さらにはケトルベルを下ろす軌道が短くなります。
このスナッチのロックアウトした状態から、手の平を後ろ向けに返し、膝を曲げながら上体を引き下げます。
ケトルベルを頭上から肩あたりまで下ろしていきます。